要介護5でも入居できる高齢者向け住宅
昔と違って最近は、両親の介護を自宅で行うことが難しくなってきています。
なぜなら、夫婦が共働きの家庭も多いですし、仮に専業主婦だとしても、親の介護はできないやりたくないという人が増えているからです。
だからといってそのことを決して責めることはできないと思います。
なぜなら、高齢者を自宅で介護するということは生活のほとんどの時間をそのことに費やさなければならないからです。
自分の一生を親の介護についやせなんて誰が言えるでしょうか。
昭和の時代でしたら社会全体の空気がそうだったので、嫌だとしても逃れられなかったかもしれませんが、最近ではそういうわけにはいかなくなってきていると思います。
有料サービス
そんな時に必要になってくるのが有料の介護サービスです。
例えば老人ホームなどが代表的なものです。
ただ老人ホームの場合は、人数が多すぎて高齢者の方が入居したくないと言い出す場合もあるそうです。
またもう少しお金に余裕がある方は、少人数で丁寧に介護サービスを受けられる施設を望む場合も多いです。
そんな方は高齢者向け住宅というサービスを利用すると良いと思います。
介護士やケアマネージャーの方が24時間体制で一緒に住み込んでくれるので、老人ホームよりもはるかに質の高いサービスを受けることができます。
自立から要介護5の方まで、入居できるというのもありがたいですね。
医療サービス
ところで、そういった介護集合住宅では、医療サービスも受けることができるのでしょうか?
例えば、在宅で酸素吸引をしている高齢者の方とか、持病を持った形とか、家族介護では、そういったところまで細かく介護することができていましたが、施設に入ってもらうとなるとそういった点が非常に心配になってくると思います。
医療サービスについては、どの高齢者向け住宅も近くの医療機関と提携を行っています。
介護と医療では、資格や法律が全く異なるので、介護福祉士と言えども医療行為は行うことができないのです。
ですから、入居前にしっかりと打ち合わせをして、そこの施設に預けてよいものか検討に検討を重ねる必要があると思います。
ですが、施設に入ってもらうことができたら、家族の負担は一気に減ることは間違いありません。
介護で家族が崩壊しそうな家庭も少なくはありませんので、そういった状況に陥った場合はお金で解決することを考えてみてください。
それはけして薄情なことでも何でもありません。
高齢化社会が進む日本においては、介護サービスは有料で受けるものという意識が、今はそれほど定着していなくても、今後は当たり前になっていくと思われます。